| 肩の高さ:2.2m | 体長:4.5m | 新生代更新世(80−20万年前) |
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哺乳類は新生代更新世に頂点に達した。この時代の獣には大物が多い。ゾウもシカもヤギュウも、カバもそうだった。大きなラクダもいた。肉食獣でもクマやライオン、そしてハイエナも巨大になった。サイもまたこの時代に最も繁栄した。ロシアの草原に現れたエラスモテリウムは真正のサイ(つまり角をもった新しいタイプのサイ)で最大の種類だった。 エラスモテリウムは当時森林が広がっていたヨーロッパまでは分布を広げなかったようである。見渡しが効き、隠れるところも少ない草原では大きいことは身を守る強力な武器である。頭骨の長さ1m、体重はほとんどインドゾウくらい(4トン)もあったので、当時最強の肉食獣であったホラアナライオンでも手が出なかったかもしれない。 |
エラスモテリウムのユニークな点はまっすぐに伸びた1本の大きな角だ。普通、サイの角は鼻に近いところにはえているが、エラスモテリウムの角は額の真ん中辺りにあった。 サイの角はよく知られているように皮膚の変化したもので中に骨の芯はない。だから化石としては残らないのだが頭骨に角の跡は残されているので、それから角の大きさを推定できるが、エラスモテリウムの角は2m近くもあったといわれる。 一角獣(ユニコーン)を想わせるこの大きなサイは、同時代の二角サイ、メルクサイや毛サイとは近縁ではなかった。そしてあまり長くは生存しなかった。直系の子孫を残すこともなく地上から消えていった。 |
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ウーリーライノセロス(毛サイ)
Coelodonta antiquitatis
| 体長(cm) | 肩高(cm) | 発見された地域 |
|---|---|---|
| 358 | 153 | 西ウクライナのカルパチア山麓で見つかった遺体 |
| 355 | 153 | 同 上 |
| 320 | 150 | ヤクートのチウラブチャから出土した骨格 |
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ロシアの科学アカデミー動物学博物館に保存されている10本の角は70−138cm(平均98cm)もある。根元の直径は10−23cm(平均17cm)である。 ←毛サイの姿は冷凍になった遺体だけでなく、洞窟に描かれた壁画からも伺える。 |
| マンモスと同じ時代、ヨーロッパには全身長い毛に覆われたサイが住んでいた。首にはたてがみもあった。体は明るい褐色をしていた。今のアフリカのサイのように2本の角を持っていた。ここまではっきりわかるのは冷凍になった死体がいくつか発見されているからだ。角は2本あり、現在のサイの角よりも大きかった。 氷河時代の人類はマンモスをはじめ多くの動物を捕獲したが、サイはあまり狩猟されなかったようだ。当時の人類のゴミ捨て場らしき遺跡からはいろいろな動物の骨が見つかっているがサイの骨はごく少ない。これはサイがかなり危険な動物であり、群も作らずに生活していたので狩り自体が難しかったからかもしれない。 |
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ウーリーライノセロスは現在のサイに比べて、体の割に頭は大きかった。ロシアのカザン大学地質学博物館と科学アカデミー動物学博物館にある頭骨の長さは76−86cmである。今のシロサイと同じくらいだ。 ←ロシアのヤクーツクで見つかった頭骨。長さ74cm(大阪市立自然史博物館) |
1900年にドイツで46万年前のウーリーライノセロスの頭骨が見つかっている。しかし53個にも断片化していたため100年以上も手つかずのままにおかれていた。毛サイの化石としては最も古いという。この頭骨はアジア種の Coelodonta tologoijensis と名付けられた。
毛サイは250万年ほど前にヒマラヤ北方に初めて出現した。そして長い間中央アジアの草原に棲んでいたが気候の寒冷化に伴ってヨーロッパに−45万年ほど前に−移動したと考えられている(BBC)。